広瀬旭荘ひろせきょくそう

時代	江戸時代
カテゴリー	掛け軸,絵画、書画
作品種別	墨蹟・書
プロフィール	広瀬 旭荘（ひろせ ぎょくそう、文化4年5月17日（1807年6月22日） - 文久3年8月17日（1863年9月29日））は江戸時代後期の儒学者・漢詩人。 広瀬旭荘（1807年6月22日 – 1863年9月29日）は、江戸時代後期の儒学者・漢詩人であり、教育者としても知られています。彼は豊後国日田（現在の大分県日田市）に生まれ、兄に著名な儒学者・広瀬淡窓がいます。旭荘はその学識と詩才で多くの門人を育て、幕末の文化・教育界に大きな影響を与えました。​ 生涯と学問 出生と家族：豊後国日田の富商・博多屋広瀬三郎右衛門の八男として生まれ、通称は謙吉、名は謙、字は吉甫、号は初め秋村、後に旭荘、梅墩（ばいとん）などを用いました。​ 教育と学問：幼少期より兄・淡窓の私塾「咸宜園」で学び、後にその養子となって塾を継ぎました。詩文に優れ、感情豊かで才気あふれる詩風は、清代末期の儒者・兪曲園から「東国詩人の冠」と称されました。​ 教育活動：咸宜園を継いだ後、日田代官との対立から大阪に移り、私塾を開いて多くの門人を育てました。また、江戸でも塾を開き、教育活動を展開しました。​ 交友関係と影響 旭荘は、佐久間象山や緒方洪庵などの勤王家や蘭学者とも交流を持ち、幕末の思想界に影響を与えました。​彼の門人には、藤井藍田や大村益次郎などがいます。​ 著作と遺産 『梅墩詩鈔』：​彼の代表的な詩集で、感情豊かな詩風が特徴です。​ 『日間瑣事備忘』：​27歳から死の5日前まで書き続けた日記で、江戸後期の社会や文化を知る貴重な資料となっています。​ 『九桂草堂随筆』：​随筆集で、彼の思想や見聞が記されています。​ 彼の詩文や随筆、書簡などは『広瀬旭荘全集 詩文篇』にまとめられています。 ​ 墓所と記念 広瀬旭荘の墓所は、大阪市天王寺区茶臼山町の統国寺にあります。​墓碑には彼の業績が刻まれており、現在も多くの人々が訪れています。 ​ 広瀬旭荘は、教育者として多くの門人を育て、詩人としても高い評価を受けました。​彼の生涯と業績は、江戸時代後期の文化や教育を理解する上で重要な存在です。​