荒木素白あらきそはく

時代 江戸時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 墨蹟・書
プロフィール 江戸前期の仕官・書家。名は光辰、通称は三次・内膳、法号は虚空素白。はじめ烏丸光広などの家来として仕えたが、のち仕官をやめ、京都霊隠寺で一絲文守について禅学を修め、虚空素白と名のった。書は藤木敦直に学び、なお上代様を研究、ことに伝道風の本阿弥切の書風を慕い、それに心酔した。貞享2年(1685)歿、86才。

荒木素白(あらき そはく、1600年 – 1685年)は、江戸時代初期の書家であり、特に仮名書の分野で高く評価されています。​彼は烏丸光広(からすまる みつひろ)の家臣として仕え、その影響を受けながら書の道を極めました。​
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生涯と書の研鑽

荒木素白は、初めに弘法大師の書風である大師流を学び、その後、平安時代の上代様の美に魅了され、古筆の模写に励みました。​この研鑽により、彼は「上代様中興の祖」と称されるまでになりました。​

書風と作品

素白の書風は、上代様の特徴を現代に蘇らせたものであり、仮名書において特に優れています。彼の筆致は、柔らかさと力強さを兼ね備え、見る者に深い印象を与えます。その作品は、現在も多くの書道愛好家や研究者によって高く評価されています。​

遺された書状と評価

素白が烏丸光広に宛てた書状は、彼の書風や当時の社会背景を知る上で貴重な資料となっています。これらの書状は、現在も研究対象として注目されており、彼の書家としての地位を不動のものとしています。​

荒木素白は、江戸時代初期の書道界において、仮名書の分野で大きな足跡を残した人物です。​彼の作品や書風は、現代の書道にも多大な影響を与えており、その功績は今なお称えられています。​