松平不昩まつだいらふまい
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 墨蹟・書 |
プロフィール | 松平 治郷(まつだいら はるさと)は、出雲松江藩の第7代藩主。直政系越前松平家宗家7代。江戸時代の代表的茶人の一人で、号の不昧(ふまい)で知られる。 **松平不昧(まつだいら ふまい)**は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した大名であり、茶人としても著名な人物です。出雲国松江藩の第7代藩主として藩政改革を推進し、また茶道「不昧流」の祖として、茶の湯文化の発展に大きく寄与しました。 基本情報 本名:松平 治郷(まつだいら はるさと) 号:不昧(ふまい) 生没年:1751年(寛延4年)3月11日 – 1818年(文政元年)5月28日 出身地:江戸赤坂の松江藩邸 藩主在任期間:1767年(明和4年) – 1806年(文化3年) 藩政改革と文化振興 不昧が藩主に就任した当時、松江藩は深刻な財政難に直面していました。彼は家老・朝日丹波茂保と協力し、倹約政策や新田開発、特産品の奨励などを通じて藩財政の立て直しを図りました。しかし、後年には茶道具の収集などに多額の費用を投じたため、再び財政が悪化することとなりました。 茶人としての功績 不昧は石州流をはじめとする様々な茶道流派を学び、独自の茶風「不昧流」を確立しました。彼は茶道具の収集・研究にも熱心で、『古今名物類聚』などの著作を残しています。また、松江に「明々庵」や「菅田庵」といった茶室を築き、茶の湯文化の普及に努めました。 現代への影響 不昧の美意識や茶道具の選定眼は、現在も「不昧公好み」として茶道界で尊重されています。彼の収集した茶道具や著作は、茶道研究や文化財として高く評価されています。 松平不昧は、政治家としての手腕と茶人としての美学を兼ね備えた稀有な人物であり、江戸時代の文化と政治に多大な影響を与えました。 |