矢野夜潮やのやちょう
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 絵画、書画,掛け軸 |
作品種別 | 絵画 |
プロフィール | 江戸後期の画家。京都生。三代目矢野長兵衛の次男。田中家の養子となる。名は正敏、字は仲観、物集女・長兵衛と称する。山口素絢に師事。人物花鳥画を能くする。文政11年(1828)歿、47才。 矢野夜潮(やの やちょう、1782年〈天明2年〉 - 1829年〈文政11年〉12月18日)は、江戸時代後期の日本画家です。名は正敏、字(あざな)は仲観、通称は物集女(もずめ)。京都に生まれ、代々画家の家系である矢野家の第二代目長兵衛の次男として生まれました。彼は円山応挙の高弟である山口素絢(そけん)の門人で、花鳥や人物画を得意としました。 夜潮の作品は非常に少なく、これまでに約10点程度しか確認されていません。そのため、美術史の表舞台に登場することは稀でした。しかし、2017年7月に個人宅で発見された『高雄秋景・嵐山春景図屏風』が彼の真筆と断定され、2018年11月にリニューアルオープンした嵯峨嵐山文華館で初公開されました。 この屏風は、京都の高雄の秋景色と嵐山の春景色を描いたもので、夜潮の写実的な技法と繊細な色使いが特徴です。彼の作品は、写景の技術に優れ、当時の風景を鮮明に伝えています。 夜潮の作品は現在でも非常に希少であり、その画業全体を知ることは難しいですが、現存する作品からは彼の高い画技と独自の芸術性を感じ取ることができます。 |